※本記事は2023年5月11日にカバー公式noteにて公開された記事を再掲載したものです。
このたびカバー株式会社が新しいスタジオを設立いたしました！！！
今回は、新しくなったスタジオ施設内部について、より詳細な情報をお届けするべく初潜入！
どんな設備や機材が導入されているのか、少しだけご紹介しようかと思います。今まで謎に包まれていたスタジオ内部の全貌をご覧ください！
■新スタジオを設立するまで。
クオリティの高いコンテンツやエンターテイメントを提供するべく、積極的な設備投資や、先端領域へのチャレンジを続けてきた、カバー株式会社。
このたび工事費8億円、機材費19億円、総工費27億円を投資し、より広い新スタジオを設立いたしました。
よりリアルタイムに大人数での3Dライブや企画を実現し、タレントの一層の魅力を引き出すことを目指しています。
新スタジオ設立により、開発スピードの向上や、開発自由度が上がり、より緻密な表現やチャレンジングなコンテンツへと進化させることが期待できます。
■多機能なスタジオ設備
新施設では、モーションキャプチャースタジオ、クロマキースタジオ、レコーディングスタジオなど、コンテンツに合わせた収録を、全て1フロアで行うことが可能となりました。コントロールルームや控室など、各スタジオに全て1つずつ完備しております。
新しい体験への展開としてAR動画やショート動画、開発中のメタバースアプリ「ホロアース」へのモーション収録、バーチャルライブなど、様々な需要に素早く対応するべく、モーションキャプチャスタジオの数も増やしています。
都内某所に設立したこの新スタジオは、広さにしてテニスコート約10面以上。
計4部屋のモーションキャプチャーシステムが併設されているこのスタジオは、国内最大級を誇る規模となっています。
■最新鋭のモーションキャプチャースタジオ
・モーションキャプチャースタジオ
最新のVICONカメラであるVALKYRIE（VK-26）を100台以上設置しているスタジオがある他、スタジオ全体でも200台以上のVALKYRIE（VK-26）を設置しています。
それによりキャプチャー精度が向上し、より指などの繊細なモーションが撮影できるようになり表現性が各段に向上しました。また、複数人数でも緻密な演算が可能となったため、国内でも最大規模の検証を行ったりと、今まで物理的に難しかったことにも挑戦できる環境になりました。
23M×14M×3.2Mの空間に敷き詰められた最新鋭のカメラによって、今まで以上に安定したモーション撮影ができるようになり、様々なコンテンツに対応可能な環境を構築しています。
・コントロールルーム
各スタジオに併設しているコントロールルームでは、最新のスイッチャーシステム、KAIROSを導入いたしました。
KAIROSでは今までよりも多くのレイヤーを扱えるようになったことで、これまで以上に挑戦できる環境作りを目指しました。また、KAIROSを導入している企業は増えているものの、まだまだ少なく、最先端な機材に触れられるチャンスとなっています。
今まで配信では難しかったアイディアを、このスタジオで挑戦し、さらなるコンテンツを提供できればと思っています。
・専用サーバールーム
またコントロールルームでの熱対策として、熱源となる機器類を設置できる専用の部屋を用意しました。スタジオの根幹となるネットワークに関しても専用のサーバールームを用意しております。
今回のこだわりの一つが、映像の伝送は基本IPベースでの伝送を試みていること。そのため、内装が非常にすっきりとしたスタジオとなっております。
・クロマキースタジオ
モーションキャプチャースタジオに併設する形で、クロマキースタジオも完備しています。ARや実写合成などの特殊な撮影を行う場合、これまではクロマキーの設置等、スペースを確保するところから始める必要がありましたが、専用のスタジオを作成すること事でARや実写合成もスムーズに行えるようになりました。
■併設された2つのレコーディングスタジオ
音楽業界で使用されているスタジオや、大手企業のスタジオを手がけている会社に監修から設計していただいたレコーディングスタジオも完備いたしました！
これまでもあった、外部で録音できたものを社内でも作りたい！という社内からの要望に答える形で、レコーディングスタジオを設営しています。
本来別のフロアや別拠点へ移動して制作していたコンテンツが多数ありましたが、他スタジオと同一のフロアにレコーディングスタジオを併設することで、短い距離の移動のみで制作が可能となり、CD音源やボイス収録などを、このレコーディングスタジオですぐに行うことが出来るようになっています。
■過ごしやすさも追求したスタジオ
社内外の関係者の方や、収録後すぐに行われる打ち合わせなど、コンテンツ供給のスピード感が求められるカバー株式会社では、全てのスタジオにひとつずつ控室や、パウダールームを完備しています。
ホスピタリティ溢れるスタジオを目指すことで、ストレスなく制作ができ、コンテンツのさらなる質の向上が望める環境を構築しています。
