
2024年9月の発売以来、ホロライブファンやトレーディングカードゲーム(以下、TCG)のプレイヤー間で着実にファン層を広げてきた『hololive OFFICIAL CARD GAME』(以下、ホロカ)。2025年1月18日、幕張メッセにてホロカ初となる大規模イベント「ワールドグランプリ2025」が開催され、約2,700名が来場しました。
全国のカードショップで開催されてきた遊び方教室や大会に続き、有名タイトルに並ぶ規模感で開催となった本イベントでは、1日を通してホロカを楽しむことができるよう「WGP2025大会本戦」を中心に複数の大会が開かれました。
COVERedge(カバレッジ)では、丸一日の白熱したイベントとなった「ワールドグランプリ2025」レポートを、参加者やプロデューサーの声を交えてお届けします。
急成長するTCG市場に登場した『hololive OFFICIAL CARD GAME』
TCG市場は近年、急速な成長を遂げており、日本玩具協会の調査※1によると、国内TCG市場は2020年度の1,222億円から2022年度には2,349億円へと、わずか2年で約2倍の規模に拡大。世界規模でも継続的な成長が予測されています。
こうした市場環境の中、2024年9月に登場した『hololive OFFICIAL CARD GAME』(通称:ホロカ)は、VTuber IPを活用した新しい形のTCGとして注目を集めています。本作は「ファンと共に創り、共に競う”きょうそう”」をコンセプトに、ホロライブの推し活動をカードゲームで追体験できる独自の世界観が特徴です。プレイヤーは「推しホロメン」と呼ばれるお気に入りのホロライブメンバーを選び、ステージをプロデュースするという形でゲームを展開します。

カードデザインにも工夫が凝らされており、同じカードでもタレントのサインが印刷されているカードがあったり、特殊な加工が施された「パラレル」版が存在したりとコレクション性も充実。ゲーム性とコレクション性の両立により、TCGファンとホロライブファン、双方の興味を引く作品となっています。発売後は全国のカードショップで遊び方教室や大会が定期的に開催され、初心者から上級者まで、それぞれのプレイスタイルで楽しめる環境づくりが進められています。
ホロカ初となる大規模イベント「ワールドグランプリ2025」当日レポート
2025年1月18日に幕張メッセにて開催された「ワールドグランプリ2025」では、全国大会への出場権を懸けた「WGP2025大会本戦」をメインイベントとして、気軽に参加できる8人制の「カジュアルトーナメント」や大型個人戦「ブルームカップDX」など、プレイヤーのニーズに合わせた多彩な大会が用意され、一日を通してホロカを楽しめる構成となっていました。

会場には早朝から多くの参加者が集まり、開場早々テーブルにつき対戦に向けた準備を始める参加者や、展示物の見学や撮影をする参加者、物販コーナーに向かう参加者など、様々な目的を持った方々が来場。
10時には開会式が行われ、開会の挨拶として谷郷CEOが登場したほか、開会宣言のムービーにはホロライブ所属「博衣こより」さんが出演。思わぬサプライズゲストの登場により、会場は来場者の驚きの声で包まれました。


午前にスタートした「WGP2025大会本戦」の対戦が順調に進む中、12時から開始した「カジュアルトーナメント」では、当日参加も可能な8人制のミニトーナメント形式で行われ、「気軽に参加したい」「友達と一緒に楽しみたい」といったニーズに応える形で、18時30分まで随時受付が行われました。


午後からは大型個人戦の「ブルームカップDX」の対戦がスタート。この大会では、対戦を勝ち上がるごとに獲得賞品が豪華になり、プレイヤーの勝利へのモチベーションが向上するような企画となっていました。

夕方には「WGP2025大会本戦」も準決勝・決勝へと試合が進み、白熱したバトル展開が進む中、対戦エリアの周辺にはバトルを静かに観戦する参加者の姿も数多く見られました。

対戦だけではない楽しみ方を。ホロカならではの会場づくりや獲得賞品
会場内にはホロライブプロダクション所属タレントののぼりが各所に立ち並んでいたほか、入口付近には「兎田ぺこら」さんの等身大フィギュアが展示されるなど、ホロライブの世界観を存分に体感できる空間が用意されました。



展示エリアでは、対戦を終えた方や休憩中の方などが、のぼりや展示カードの撮影をしたり、参加者同士の歓談を楽しむ姿が見られました。また物販コーナーではカードや関連商品が販売され、多くの商品が開場早々に完売となるほどの盛況ぶりとなりました。

また本イベントの参加特典として、参加者全員に「スーパーPRパック vol.1」(全10種からランダムに1枚封入)が配布されたほか、大会で勝ち上がったプレイヤーには、順位に応じて特別なイラストや仕様になっているカードが贈られました。


「WGP2025大会本戦」の優勝・準優勝者の方々には、記念盾に加えて、次なる目標となる「エクストリーマーカップ全国決勝」への参加権利が授与されました。

ホロライブファン同士の新たな接点に。参加者の声から見えた、ホロカがつなぐ新たなコミュニティ
ホロカ初の大規模イベントとなった「ワールドグランプリ2025」には、TCG初心者からベテランプレイヤーまで、全国各地から様々な参加者が集まりました。会場では対戦テーブルを挟んで熱戦が繰り広げられる一方、合間には推しの話で盛り上がる姿が見られました。ホロカを通じて生まれた新しいつながりの形を、参加者の声からご紹介します。
宮城県から参加した20代の男性は「すいちゃん(星街すいせい)の歌との出会いがきっかけで、ホロライブの魅力にどんどん引き込まれていきました」と語ってくれました。一緒にカードゲームをしていた「天音かなた」さんファンの女性は「元々TCGはしていなかったのですが、次第に地元の大会に参加するようになって」と話し、男性は「以前やっていたTCGの熱が、ホロカで完全に再燃しました。推しのカードを使って戦えるのがホロカの魅力です」とホロカならではの面白さを話します。

愛知県から参加したという男性7人組は、全員がホロカを通じて知り合ったといい、「地元のコミュニティでは10代から60代まで、年齢関係なく一緒に楽しんでいます」と語ります。彼らの中には「ホロライブと出会ったことがきっかけで、ネット社会やVTuberをもっと広めたいと考えるようになりました。将来はSNSマーケティングの仕事に就きたいと思い、現在は勉強中です」と、ホロライブを通じて将来の夢を見つけた方もいました。
名古屋から前乗りで参加しているという男性2名は、自作のキャラクターバッグを持参し、「元々TCGをプレイしていましたが、ホロカならではの魅力はデッキが分かれていることと、何より推しメンバーのカードが使えるのが楽しいですね」と、ホロライブファンならではの視点で魅力を語ってくれました。

静岡県から参加した男性二人組は、その出会いもホロカがきっかけだと語ります。「TCGからしばらく離れていたのですが、推しのカードが使えるホロカでTCGの楽しさを思い出しました」と話してくれ、一緒に来場した男性も「配信は基本一人で見るものなので交流ができませんでしたが、このゲームをきっかけに友達やライブに誘う仲間ができて嬉しいです」と笑顔を見せます。

SNSで知り合い、この日初めて対面で会うという別の7人組からは「ホロライブファンが集まっているからか、TCGの大会ではあるもののピリピリした空気がないんです」「対戦の合間に『この子可愛いですよね』って推し話で盛り上がれる。それがホロカの大会の特徴だと思います」という声や、「デッキケースやプレイマットを見て『あ、同じ推しですね!』って会話が始まるんです」という声もあり、VTuber × TCGという掛け合わせにより、ホロライブファン同士の新たな接点が生まれていることが窺えます。

「このカードがきっかけで、『ホロライブEnglish』の子が気になり、英語配信のVTuberも見るようになりました」という声もありました。また「ホロカで全国大会を目指すという新しい目標ができました」と、競技としての面白さに魅了された参加者も少なくありません。

今回の「ワールドグランプリ2025」の参加者は国内に留まらず、「海外ファン向けのDiscordで出会って、今回のイベントのために集まりました」とイタリアとアメリカからの留学生2人組にもお話を伺いました。SNSでイベントの広告を見て参加を決めたという彼らは、ホロカを通じて国境を越えた交流を楽しんでいます。TCGという共通言語を介することで、言語の壁を超えたコミュニケーションが自然と生まれている様子が印象的でした。



プロデューサーに聞く、大会の手応えとホロカの新たな可能性

ホロカのイベント運営を担う株式会社ブシロード商品・イベントプロデューサーの河津氏に今回の大会の参加者層について伺うと、「ブシナビ※2のデータによれば、参加者の半数以上が、ホロカの『あそびかた教室』の受付が始まった2024年7月中旬以降、新たにブシナビでアカウント登録をしてくださった方々でした。」と、TCGへ新規参入した方の広がりを分析します。
大会運営において、ホロライブならではの施策について聞くと、「所属タレントによる会場アナウンスは、ホロカならではの要素の一つであり、他のTCGでは味わえない特別な体験です」と説明します。さらに「ブルームカップDXでは、テーブル番号や順位に着目し、所属タレントにまつわる数字に該当するプレイヤーに特別賞を授与する形式を採用しました。この施策はホロライブファンの皆様から好評をいただき、自主開催の場でも同様の施策を取り入れてくださるユーザーの方がいらっしゃるなど、広がりを見せています」と、独自の展開についてもお話しいただきました。

5月のワールドグランプリ東京大会では「推しホロメンカップ」と題したカジュアル大会を実施し、同じ推しホロメンを持つプレイヤー同士で対戦できる場を提供する予定だといい、「イメージとしては『ホロカのイベント=遊園地』。さまざまなアトラクションが用意されていて、それぞれの楽しみ方ができる場を作ることを目指していきます」と展望を示します。
最後に、「ホロカイベントの価値は、”ホロライブやTCGを通じて人と人がつながること”にあると考えています。プレイヤー同士はもちろん、店舗スタッフの皆様、そして我々運営チームが一体となり、より良い環境を作り上げることで、『またホロカのイベントで会おう!』『次はホロライブのイベントで!』といった声が自然と生まれる場を作っていきたい」と意気込みを話していただきました。
カバー株式会社 カード事業開発室 マネージャー兼プロデューサーの堀江氏は、イベントを終えて「『感謝』の一言に尽きます。リリースをしてから約4ヶ月という短い期間で、約2,700名規模の大会を開催できたのは、ひとえにホロカを愛し、支えてくださる皆様のおかげです。当日を迎えるまでの間、SNSなどでユーザー間の交流が盛んに行われている様子を拝見し、また会場の至るところでリアルな交流が生まれている光景を目の当たりにしました。これらは、私たちがホロカを立ち上げた当初から夢見ていたものであり、実現した今、その喜びと感謝の気持ちは言葉では言い尽くせません」と手応えを語ります。

本大会開催に当たっては、「『自分と同じ趣味を持つ仲間がこんなにもいるんだ』と、ユーザー同士でお互いの熱量を共有し、実感していただけたら嬉しいです。そのために、全国大会への出場権を賭けた『WGP2025大会本戦』、当日限定で勝ち上がるごとに豪華な賞品が手に入る『ブルームカップDX』、そして会場にいる方々との交流を兼ねた対戦イベント『カジュアルトーナメント』という3つの企画を用意しました」と、各大会に込めた思いをお話しいただきました。
今後の展望については、「大会では真剣勝負の場面も多く、一概にすべてが和やかというわけではありませんが、最終的には参加者の皆様が笑顔で『またホロカのイベントに参加したい』『他のユーザーともっと交流したい』と思えるような場を目指して、これまで企画を進めてきました。ホロカを通じて生まれるつながりや楽しさを、これからも大切にしていきたいと考えています。今後もイベントを通じて、皆様にホロカコミュニティの存在を感じていただければ幸いです」と堀江氏は語ります。
ホロライブ×TCGが描く新たなエンターテインメントの未来へ
「ワールドグランプリ2025」では、真剣な対戦の合間に推しの話で盛り上がる参加者の姿や、ホロライブプロダクション所属タレントによる会場アナウンスに沸く観客の様子など、デジタルとアナログが融合した新しいカードゲーム文化の誕生を感じさせました。
愛知や宮城など全国各地から、年齢や経験を問わず交流が生まれた本イベント。「推しホロメン」という共通の話題から始まり、カードゲームを通じて深まる絆は、VTuberコンテンツの新たな楽しみ方を提示しています。
VTuberというデジタルな存在とTCGというアナログゲームの融合により生まれた独自の世界観とコミュニティの形成は、エンターテインメント業界における新たな可能性や展開を予感させてくれました。
今後もCOVERedge(カバレッジ)では、カバーが携わるイベントについてレポートをお届けしていきます。
※1:一般社団法人 日本玩具協会 「2022年度国内玩具市場規模」 および「2020年度国内玩具市場規模」
※2:ブシロードファイターズナビゲーターとは、株式会社ブシロードが贈る各種TCGタイトルのイベント・大会へのエントリーや、大会当日の進行をサポートするTCGプレイヤー向けのサービスです
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