VTuber文化の新たな発信拠点「東京駅から世界へ」ホロライブプロダクション オフィシャルショップレポート

※本記事は2024年12月28日時点の取材に基づき作成しており、最新の情報とは異なる場合があります。

世界最大級のVTuber事務所「ホロライブプロダクション」を展開するカバーは、2024年11月14日に、「東京駅一番街」にある『東京キャラクターストリート』に期間限定ショップ「hololive production official shop in Tokyo Station」を株式会社キデイランドと協力運営の元、オープンしました。2025年6月には、大阪に「hololive production official shop in Osaka Umeda 」のオープンも発表しています。

「つくろう。世界が愛するカルチャーを。」というビジョンを掲げ、VTuber文化のグローバル展開を推進するカバーが、ファンとの接触機会の増加を目指し東京駅に新たに構える新店舗「hololive production official shop in Tokyo Station」独自の世界観づくりや売れ筋商品の傾向などをショップマネージャーに、そして、来店されたお客様へのインタビューを交えて紹介していきます。

駅という場所柄を活かした世界観。新規描き下ろしイラストと独自コンテンツで魅せる、新たなファン体験

2026年春までという期間限定での出店となる本ショップは、国内外の観光客が行き交う東京の玄関口にてVTuber文化の新たな発信拠点としての役割が期待されています。

本ショップの特徴は、時期により変化するオリジナル商品を扱っている点です。2024年12月には、イラストレーターの柊祈氏による描き下ろしビジュアルでホロライブプロダクションのタレントたちが駅員をモチーフにした衣装を身にまとった「hololive Station衣装」の商品群が発売されており、アクリルスタンドや名札風アクリルバッジなど様々なグッズが多くのファンの支持を得ていました。

店内では、ホロライブプロダクション所属タレントによる独自の店内放送などが流れ、タレントたち直筆のサインやコメントが店内のあちこちに書かれており、多くの人々が行き交う「駅」という場所柄を活かした世界観作りが行われています。
※時期により異なる店内アナウンスを放送予定です

また、タレントからの要望を体現しやすい店舗でもあり、ユニークな施策にチャレンジすることができることも特徴のひとつです。タレントに関連したライブやイベント、アルバム販売のタイミングには、独自の企画やキャンペーンを実施したり、タレントの配信で店舗での企画について話題にされることもあります。オリジナル商品のテーマや店内アナウンスの起用タレント、そして企画やキャンペーンは時期によって変わるので、来店いただく度にお楽しみいただけます。

ショップマネージャーに聞く、売れ筋商品とリアル店舗ならではの体験価値の創出

ショップマネージャーを務める株式会社キデイランドの久布白 兼明さんに売れている商品の傾向について伺うと、特に人気があるのは、オリジナル商品である駅員の制服姿をモチーフにしたグッズと食品類とのことでした。

「特にhololive Station衣装のタレントさんたちがあしらわれたお菓子類は1時間に5〜10件は確実に売れています。中には個数制限の上限数まで購入される方もいらっしゃいます」と、東京駅という立地を活かしたお土産需要の高さが伺えます。

hololive Station衣装のアクリルスタンドも売れ行きが好調で、ファンの方々が推しのタレントのアクリルスタンドを求めて来店されることも多く、オリジナル商品としての価値が高く評価されているようです。

ショップマネージャー曰く、hololive Station衣装の商品に加えて、通常商品の中でも特に人気が高いのが『hololive friends with u』シリーズと『hololive friends to Go』シリーズのぬいぐるみ・マスコット商品とのこと。

「カバンに入れて持ち歩けるサイズ感や、ボールチェーンで飾れる仕様など、日常的に使いやすい設計が好評を得ています。推しのタレントのぬいぐるみをまとめ買いされるお客様も多く、hololive Station商品に匹敵するほどの売れ行きを見せています」と、推し活として持ち歩きができるグッズが人気です。

また、これまでオンラインでの購入が中心だった方たちにとって、実際に商品を手に取って選べることの価値が高いようです。

千葉県から品川での応援上映に合わせて初めて店舗に訪れたというさくらみこさんファンの男性に話を伺うと「推しのぬいぐるみを実際に見て選べ、商品のサイズ感や質感を確認できるのは嬉しいです」といった声も聞かれました。

コレクターズアイテムとしての価値も重視されており、風真いろはさんの応援を目的に、3-4回目来店いただいている男性のお客様は、「推しの風真いろはは、語尾に『ござる』とつけるので、『ござるの5』という語呂合わせから、ぬいぐるみを5個集めたくて、家に1個あるので、4個購入しました」と、独自の目標を設定し来店。目的に合わせてコレクションのために追加購入が行えるのも実店舗ならではの特徴です。

また、実店舗ならではの施策として掲示されている、所属タレントの直筆サインの展示についてはショップマネージャーによると「これが非常に好評です。来店されたお客様のほぼ全員が写真撮影をされ、SNSでの発信も活発です。『○○さんのサインはどこにありますか』といった問い合わせも日々多く寄せられます。このサインはここでしか見られない貴重なものであり、タレントが実際に来店して残していった価値のある展示として、開店から1ヶ月の間、多くのお客様に喜んでいただいています」と大変好評いただいているそうです。

オンラインでは得られない特別な体験を提供する場として、ファンとタレントを繋ぐ新たな接点となっています。デジタルを主戦場とするVTuberだからこそ、実店舗での”リアル”な要素が持つ価値は大きく、ファンコミュニティのさらなる活性化にも貢献しています。

ライブイベントの前後には店舗前に50人規模の行列ができることもあるといい、「特に印象的なのは、キャリーケースや大きなリュックを抱えながらも根気強く並んでくださるお客様の姿です。重い荷物を持ちながらでも『1点だけでも購入したい』とおっしゃる方が多く、キャンペーンやイベント実施時には大きな賑わいを見せています」とお話しいただきました。

広がるVTuber文化。多様な来店層から見える、世界に広がるホロライブプロダクション

来店者の属性をショップマネージャーに伺うと、「全体の約7~8割が男性で、2~3割が海外からのお客様」という特徴があるといいます。特に「アジアの方が比較的多く、休日になると欧米の方も来店される」とのことで、インバウンド対策として免税対応なども導入しています。

フワワ・アビスガードさんのランダムカードを入手する目的で訪れてくれたという女性のお客様に店舗の印象を聞くと、「平日の早い時間には海外からの観光客も多いです」と、これまでに3回ほど来店いただいたときの傾向を話してくれました。

さらに来店者数の傾向を見ていくと、ファミリー層の来店も多く、VTuber文化が幅広い年齢層に支持されていることがわかります。10歳になるさくらみこさんのファンの男の子と一緒に来店されたご家族にホロライブを好きになったきっかけを聞いてみると、「元々ゲーム実況者の動画を見ていて、そこからVTuberの存在を知りました。ゲーム実況者の中にもVTuberがいたことがきっかけで、家族でVTuberの動画を楽しむようになった」と教えてくれました。

親子で訪れた星街すいせいさんファンの小学生女の子にもファンになったきっかけを聞いたところ、「YouTubeで歌声を聞いたことがきっかけでファンになり、現在は積極的に応援しています。」とのこと。冬休みを利用して川崎より親子で店舗に訪れてくれたといいます。

また、常闇トワさんのグッズを同僚に買うために訪れたという40代の男性は、「今日はジャズコンサートに行くついでに立ち寄りました。元々音楽を聞くことが好きで、星街すいせいさんの『THE FIRST TAKE』の出演をきっかけにVTuberを知り、ファンになりました。星街すいせいさんの近日発売されるレコードアルバム(LP)を買う予定です」と⁨⁩、音楽コンテンツを入り口とした新規ファン層の広がりが見られます。

世界中のファンが集う場所へ。リアル店舗から広がる新たな可能性

こうした状況を踏まえショップマネージャーは、「ここに来ればこれが買える、こういう楽しみがある、という特別感を大切にしながら、店舗運営を進めています。東京駅という場所を活かしながら、1年、2年、3年後と継続して発展し続けていきたいですし、東京駅での成功事例を基に、全国に店舗を展開していけるように頑張ります。」と意気込みをお話しいただきました。例えば今後、大阪でライブが開催される際には、現地でもホロライブショップが展開されているような未来も描いているといいます。

谷郷社長は「日本発で世界に向けてエンターテイメントで突き抜ける会社を作りたい」という創業時からの想いを持ち続けており、国内外での認知度拡大に注力しています。今回オフィシャルショップを東京駅というインバウンド観光客も立ち寄る国際的な立地に店舗を構えることで、国内のファンだけでなく、訪日外国人観光客にもVTuber文化に触れる機会となっています。これは、VTuber文化をより多くの人々に届けるための一歩となっています。

ホロライブプロダクションの世界観を体験できる空間として、そして世界中のファンが集う場所として、東京の玄関口に誕生したこの新たな拠点が、VTuber文化のさらなる発展にどのような可能性をもたらすのか、今後の展開が注目されます。

※本記事は2024年12月28日時点の取材に基づき作成しており、最新の情報とは異なる場合があります。


関西エリア初出店!「ホロライブプロダクション」の公式ショップ「hololive production official shop in Osaka Umeda」オープン決定!

開催概要
ショップ名 : hololive production official shop in Osaka Umeda
場所 : 大阪府大阪市北区芝田1-1−3 阪急三番街 北館地下1F
期間 : 2025年6月27日(金) ~ 2026年春予定
営業時間 : 10:00 ~ 21:00  ※阪急三番街の営業時間に準じます。
https://hololive.hololivepro.com/events/shopumeda

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