※本記事は2023年12月27日にカバー公式noteにて公開された記事を再掲載したものです。
このたびカバー株式会社では「新卒インタビュー企画」を開始することとなりました。
本企画では、カバー株式会社への入社をお考えの皆さまに、23年入社の新卒社員のインタビューを通じて職種や具体的な仕事内容、会社のカルチャーや求める人材像までさまざまな情報をご提供します。
今回お話しいただいたのは、経営企画室 業務企画チームのMさん(2023年度新卒)です。
就職活動のことからカバーに入社を決めた経緯や現在の業務内容、やりがいについて伺いました。
■エンタメ業界を中心としつつ、幅広に就職活動を展開
——今回は経営企画室 業務企画チームのMさんにお越しいただきました。まずはMさんの自己紹介と、どんな業界や職種を目指して就職活動を行ったのか教えてください。
Mさん:経営企画室 業務企画チームのMです。大学でサービスデザインを専攻し、2023年に卒業、同年4月にカバーに入社しました。
当時、自分の就職活動はというと、少しミーハーだったかもしれないですね。業界はエンタメとITのほか、金融やインフラなどの有名どころの企業を多く受けていました。
ただ、そんな中でも最も興味を惹かれていたのはエンタメ業界でした。
10代のころは、ソーシャルゲーム全盛時代でいろいろなゲームが登場し、夢中でプレイをしていました。大学に入学した後も、エンタメにはずっと触れている学生時代でした。
——その時にカバーの入社試験を受けたんですか?
Mさん:実は受けていないんです!カバーという会社のことは知ってはいたのですが、選択肢に入っていませんでした。エンタメというより、「芸能事務所」というイメージがあったからです。
さらに就職活動では、エンタメ業界は全滅でした。志望度が高かった他業界の企業からありがたく内定をいただくことはできていたのですが、やはりくやしい思いはありましたね。
ですが卒業直前の10月〜11月に、カバーが2024年度の新卒採用説明会を開くことを知り、タイミングもよかったので受けてみよう!と思ったんです。
■24年卒の学生と混じってカバーの新卒採用試験を受験
——カバーに興味を持ってから入社までの経緯を詳しく教えてもらえますか?
Mさん:学生時代、ずっと新卒採用向けの求人サイトでインターンをしていました。その業務の一環で、偶然カバーが24年卒の学生に向けた採用説明会を開くことを知りました。ちょうど卒業直前の10月〜11月のことだったかと思います。
「このまま第1志望のエンタメ業界に受からないまま、就活を終えてしまうのか」という未練が残っていたので、自分も24年卒の学生に混ざって面接を受けてみようと思いました。「もう1年、学生を楽しむのもいいな」とも思っていたので、今後のことはもし受かったらその後で考えよう、というチャレンジングな気持ちでしたね。
選考を受ける中で、カバーについてより深く調べたり、面接官や執行役員、そして代表である谷郷さんとお話できたことで、以前まで「芸能事務所」だと思っていた印象から、「日本をリードし、世界へ挑戦していくエンターテインメントカンパニー」へと認識が変わりました。これからまさに世界へ挑戦していくカバーに惹かれて、自分もこの会社で挑戦したいという想いが大きくなり入社を決意しました。また、カバーを受けることで自身のエンタメ業界への拘りを再認識することができたことも大きな要因だと感じています。
——既に内定をもらっていた企業と、悩みませんでしたか?
Mさん:ほぼ直感です(笑)
他の内定先も素晴らしいビジネスを展開している会社ですが、カバーよりも強い思いをもって入社したいと思う理由が浮かばなかったんです。年齢を重ねると挑戦するリスクは大きいかもなと考えたので、新卒のタイミングで大きな挑戦をしてみるのも面白いかなと思いました。
ありがたいことに、別内定先の方に辞退の旨を伝えたところ、その決断に理解をしていただけて、応援の言葉までいただきました。これは本当に感激しました。中高の同級生やゼミの友人も、「スタートアップに行くんだね」と肯定的に捉えてくれましたが、その一方でやはり家族は複雑な心境だったみたいです。
■みんなが効率的に働きやすくなる「道」を整備する仕事
——現在の業務内容を教えてください。
Mさん:私が所属している業務企画チームは、業務全体を俯瞰して、社内外問わず関係者の方がより働きやすくなるためのルールを作ったり、プロジェクトを動かす際の、部署間のサポートに当たったりするのがメインの業務です。今現在携わっているプロジェクトだと、「hololive SUPER EXPO 2024」の事務局として、技術や制作進行管理含め、ステージ全体の責任者をサポートする業務や、音楽クリエイター集団「HoneyWorks」とのコラボプロジェクト「hololive × HoneyWorks(ホロハニ)」に関するサポート、主にこの2つを担当しています。
細かい業務内容に関しては、本当に様々です。
例えば、プロジェクト進行に必要な契約書の作成や締結、また、スタジオを使用した制作業務に当たる場合は、企画チームに内容を検討してもらった後、3D・2Dチームにスケジュール確認を取ったり、などなど……。
プロジェクトのスタート段階は「やる」ということは決定しているものの、詳細な企画内容が定まらないこともあるので、そこを何とか各チームと交渉しながら、プロジェクトを前に進めていく、という役割を担っています。プロジェクトに関わる部署が投げたボールを拾い、次のアクションに関わる別の部署に渡していくという感覚でしょうか。
「部署最適」で動くべきか「全体最適」で動くべきか。どちらのケースも存在するかと思いますが、業務企画チームは、「全体最適」を見ながら各アクションを取り仕切り、効率的かつスムーズにプロジェクトを進められるように道を整備します。
おそらくどんな企業でも、部署内で情報が完結していて、その後どういうアクションを取るためにどの部署に連絡をしないといけないのか、それにはどんな情報が必要なのか見えていないことが往々にあるように思っています…。そんな言語化しにくい部分をサポートし、次のアクションにつなげていくのが、業務企画チームの役目です。
■醍醐味は自分の提案次第でいくらでも活躍できること
——間に立って円滑な業務の流れを支援するほか、企画スタートから関係部署をまとめていくなど、やりがいもある反面、新卒にとっては荷が重い役割を背負っていますね。
Mさん:エンタメ業界で働きたい人は、コンテンツの作り手側になりたい人が多いと思います。私もそうでした。業務企画チームは直接コンテンツを制作するわけではありません。現場側の作り手が動きやすいように、環境を整えることがミッションです。自分が対応を誤ると後ろの工程に響いてしまうので、かなり大変ではありますが、最初に全体を見渡しつつ対処すると、うまく物事が進みつつ、効率的な制作業務の進行方法がわかるので、とてもやりがいを感じます。
初めのころは、社内で使われている用語や、各部署のキーパーソンがわからず、苦労したこともありました。ただ直属の上司がそうした事情を踏まえつつ、私が働きやすいよう、予め土台を整備してくださっていたので、とてもスムーズに業務を進めることができました。このアシストがなくなった時、自分がしっかり動けるか若干不安にもなりますが、その部分についても、しっかりと成長できるように道筋を整えていただけているので本当に感謝しています。スタートアップ企業ですと、新人が成長できる基盤が整備されていないこともあると思いますが、業務企画チームはその点いい意味で、逆のギャップがありましたね。
——部門間の調整やルール作りなど業務範囲が広いので、新人ながら任される仕事の範囲も広いと思いますが、その点はいかがでしょうか。
Mさん:立場上、直接の意思決定者ではないですが、任されている裁量は確かに大きいですね。その気になれば、業務改善のための提案もできますし、業務の流れを変える、などの大きな影響を与えることもできなくはありません。数百万円から数千万円までのプロジェクトを整備する立場なので、扱う金額も新人にしてはかなり大きいと思います。
また、所属している経営企画室では、最低でも週1回は経営層を交えたミーティングがあり、経営層の考えや今後の方向性を直接聞くことができています。新人だと経営層の方と直に触れる機会は少ないと思うので、これも貴重な経験かなと思っています。
——経営企画室にはどんなタイプの学生が向いていると思いますか?
Mさん:業務の特性上、経営目線で合理的な判断ができる人が向いていると思いますし、実際にそういうタイプの方が多いです。あるべきリソースで整合性をとりつつ、淡々と進められる人ですね。エンタメコンテンツを作る際には、当事者の思いがぶつかり、どちらも妥協したくないというケースが出てくるので、多かれ少なかれ「腹をくくって」プロジェクトを進めないといけない場面もあります。その「腹をくくる」ことができる人、全体最適で合理的に物事を進められる人はとても活躍できるのではないでしょうか。私自身も同じチームの方々から学ぶことが非常に多く、本当に刺激になっています。
■就職活動で大事にしたこと・大事にして欲しいこと
——最後にMさんから就活生へのメッセージをお願いします。
Mさん:私自身も就職活動では本当に多くの悩みがありました。家族の期待を受けつつ、中高一貫校から大学へと順調にレールを進め、就職活動はいわばその終着駅だと思っていました。ここで自分が「面白そう」と思った方向に行くか、多くの人が選ぶ企業に行くかを考えた時、「新卒でやりたいことを我慢して、後から後悔するのもリスクだ」と思ったんです。中高時代の友人が、専攻とまったく関係ないにも関わらず、「面白そう」という思いで宇宙開発の仕事に就いた、と聞いたことも後押しになりました。
就職したら、想定していたことができなかったり、期待外れで面白くなかったり、というシーンに遭遇することもあるかと思います。その時に、「周りからオススメされた道だったのに…」とならないためにも、ぜひ、自分の判断を大事にしていただきたいと思います。「あの時自分で選んだんだから」と思うからこそ、仕事で成長していけたという実感があります。みなさんも後悔しないよう、「自分」で未来を選んでくださいね。