「ホロライブEnglish -Advent-」がSHIBUYA TSUTAYAリニューアル1周年企画に登場。「AXGRIT」POP UP SHOP開催初日レポート

デザインココとSHIBUYA TSUTAYA IP書店による共同フィギュアブランド「AXGRIT」。その第1弾企画として、4月25日から「ホロライブEnglish -Advent-」 のPOP UP SHOPが開催中です。

POP UP SHOPでは、オリジナル衣装「Anti×Gravity Unit」を身にまとったタレントのグッズ販売に加え、当衣装のデザイン資料や、Adventのメンバーであるフワワ・アビスガードとモココ・アビスガードの等身大フィギュアの展示などが行われています。

今回、COVERedge(カバレッジ)取材陣は初日のPOP UP SHOPに潜入。会場の撮り下ろし写真や関係者・来場者の声をまじえて、現地の様子をレポートします。

AXGRITプロジェクトとは

「荒廃した世界を反重カユニットで『飛び』『戦う』」――。
SHIBUYA TSUTAYA IP書店とデザインココによる「AXGRIT(アクスグリット)」は、そんな挑戦的なコンセプトの新ブランドプロジェクトです。SHIBUYA TSUTAYAのリニューアルオープン1周年と、IP書店のオープン1周年を記念して立ち上がりました。

そんな「AXGRIT」ブランドプロジェクトの第1弾に、「ホロライブEnglish -Advent-」のメンバーが起用されました。今回のために仕立てられた衣装は、サイバーパンクな雰囲気の中にも華やかさがあり、タレントの新たな魅力を引き出しています。

AXGRITのキービジュアルである、荒廃したセンター街を背にしたオリジナル衣装のAdventメンバー
AXGRITのキービジュアルである、荒廃したセンター街を背にしたオリジナル衣装のAdventメンバー

「ホロライブEnglish -Advent-」は2023年にデビューした5人ユニット(うち2人は同一のYouTubeチャンネルで活動を行う双子VTuber)で、主に英語圏で活躍しています。合計チャンネル登録者数は340万人(2025年4月1日時点)を超え、3月には幕張メッセで開催されたhololive fes.(音楽ライブ)に初出演し、日本のファンとも対面を果たしました。メンバーは『遊戯王マスターデュエル』『ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム』など日本でも大人気のタイトルのPRにも起用され、国内外でその影響力を増しています。

「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」でのステージパフォーマンスの様子

オープン直前の緊張感 等身大フィギュアの製作話も

ここからはSHOP初日の様子をお届けします。取材陣が会場を訪れたのは、オープン1時間前。一通りの設営が完了し、各スタッフが最後の調整に入っていました。

順路通りに歩いていくと、まずは巨大なキービジュアルが目に入ります。このキービジュアルはレジ会計の後に立ち寄れる導線となっていて、開場後は記念撮影をしている来場者もいました。自分と一緒に撮ることで実際の体長を体感できるなど、ファンを楽しませる仕掛けとなっていました。

順路を進むと、「AXGRIT」の世界観を説明するパネルと、見慣れた通常衣装の「Advent」が集合した巨大なタペストリーが。このタペストリーはホロライブプロダクション全体イベント「hololive SUPER EXPO 2025」でも展示されていたもので、当時の直筆サインがここでもチェックできます。

会場では「AXGRIT」衣装のデザイン資料も展示されています。全員分の4面図が公開されており、「Advent」ファン必見のコーナーと言えるでしょう。

そして、この4面図をもとに立体化されたのが、今回の目玉のひとつである“FUWAMOCO”ことフワワ・アビスガードとモココ・アビスガードの等身大フィギュア。台座にはLEDが仕込まれ、下から光が当たることでSFの世界観を演出しています。

FUWAMOCO 等身大フィギュア

スタッフによるとこちらはパーツの状態で現地に運び込まれ、40分ほどかけて組み立てられたそう。ピンクと水色のカラーリングはもちろん、2人がシンメトリーなポーズを取っており、並び立つ様は壮観です。ちょうど先ほどのデザイン資料の向かい側に設置されているので、平面デザインと立体を見比べて楽しむこともできます。

今回のFUWAMOCOフィギュアについて、制作をプロデュースした株式会社デザインココの田川雄太郎さんにお話をうかがうことができました。

「FUWAMOCOさんにとって最初のスケールフィギュアになるので、お客様の中には通常衣装でほしかった方もいらっしゃると思います。そうした方にも楽しんでいただけるよう、通常衣装の要素も取り入れながら、『AXGRIT』の世界観になじむデザインにしました」(田川さん)

等身大フィギュアのとなりには、1/7スケールフィギュアも展示。こちらは受注生産予約を受け付けており、実際に自宅に迎えることができます。ちなみに大きな犬の手のようなユニットは、等身大・スケールともに可動式。

FUWAMOCO 1/7スケールフィギュア ※監修中

「装飾が細かすぎたり、フィギュア全体が大きすぎたりすると、そのぶん価格が上がってしまいます。できる限り価格を抑えながらも、お家で飾っていただいたときにしっかり見栄えがするラインを模索しました」(田川さん)

会場には「AXGRIT」衣装を着た「Advent」の等身大パネルがそれぞれ設置されています。

ちなみに、FUWAMOCOに関してはこちらにも直筆サインが。フワワさんのサインには「どんなことがあっても戦ってあなたの笑顔を守るよー‼」、モココさんの方は「夢の等身大FUWAMOCOだっ!」というメッセージが添えられ、ファンにタレントの存在を感じさせる効果を生んでいました。

順路の終盤は、グッズ販売コーナー。アクリルスタンド、缶バッジ、ステッカー、B2タペストリー、デスクマットなど、全13商品×メンバー5人分の「AXGRIT」グッズが所せましと陳列されています。レジまわりも「AXGRIT」プロジェクトにジャックされていました。

ホロライブでつながる友人の輪

店内では、来場者を歓迎するべく「Advent」のオリジナル曲が流れ始めました。音楽に煽られるように、高まる期待と緊張感。ほどなくして13時となり、いよいよオープンを迎えました。この日は終日整理入場で、整理券は事前受付にて完売。続々と入店する来場者の中には、ホロライブメンバーのグッズを身に着けた人も見られます。

来場者は各展示を熱心に見つめたり、スマホで写真を撮ったりと、満喫している様子。ここで、「ホロライブがきっかけで友達になった」という来場者お2人に話をうかがいました。それぞれ神奈川県、兵庫県から来たといいます。

「推しのモココちゃん(モココ・アビスガード)のフィギュアを楽しみにして来ました。初のフィギュアで、こんなにクオリティ高く作ってもらえて感動しています」

「彼女に勧められてホロライブを見始めました。推しはビジューちゃん(古石ビジュー)。AXGRIT衣装の、袖が膨らんでいるデザインがお気に入りです」

ホロライブを推す楽しさについて、2人はこうも語りました。

「ホロライブ関係のリアルイベントは一通り参戦していますが、こんな風にイベントに参加するようになったのはホロライブが初めて。メンバーの配信や歌を聞くのももちろん好きですが、現地でいろんな友人に会えるのも楽しいです」

「ホロライブは精神安定剤のような存在。英語の配信も高校レベルのリスニングスキルがあればおおむね楽しめるし、切り抜きや海外リスナーの友達にも助けられています」

そこへ、さらに友人2人が合流。それぞれ推しが異なるそうです。

購入特典としてランダム配布されたIDカード風プラスチックカード

皆さん、推しの缶バッジを集めて作った“痛バッグ”を所持しての参加。とても華やかな取材になりました。

IP書店オープンから1年、想定以上の反響

SHOPには、海外から来たと思われる人も見受けられました。SHIBUYA TSUTAYAの目の前に広がる渋谷スクランブル交差点はインバウンドでも人気の観光スポットで、日本のIPコンテンツの発信地としてはこれ以上ないロケーションです。

SHIBUYA TSUTAYAはこのIP書店を全てのコンテンツが集結する地点とし、世界最先端のアニメ・ゲームカルチャーの聖地となることを目指しています。コンセプトは「毎日がコミケ」。作品や版元の意向に寄り添った売り場づくりに力を入れています。

IP書店のオープンからちょうど1年が経ちましたが、その手ごたえについてSHIBUYA TSUTAYA IP書店 企画責任者(編集長)の栗俣力也さんはこのように語ります。

「普段は体感4割、日や時間帯によっては、6割程度がインバウンドのお客様。ただインバウンドが特に好調というより、お客様の母数そのものが増えており、結果としてインバウンドの方の数も増えているという状況です。特に10-20代の来店者数が爆発的に増えていますね。1年前のオープン以降、ありがたいことに想定より多くの方へIPの魅力を届けられている手ごたえがあります」(栗俣さん)

「AXGRIT」プロジェクトはまだまだ始まったばかり。別のタイトルを起用した第2・第3弾のプロジェクトもすでに走り出しているそうです。

「各フィギュアを並べて見ることで、本来は交わることのないタレントやキャラクターが同じ世界で戦っている、そんなクロスオーバー的な楽しみ方もできると思います」(田川さん)

VTuberだけが持つ、唯一の価値は?

取材後、SHIBUYA TSUTAYA IP書店さん、デザインココさんに、改めてコメントをいただきました。

SHIBUYA TSUTAYA IP書店ご担当者より

●コラボに期待する効果や、POP UP後の反応

「私も含め、弊社にはホロライブさんのファンが本当に多いんです。多くの国内外の方にホロライブさんを知ってもらえたらと思ってます。渋谷は本当に不特定多数、色々な方が来られます。言葉としては「ホロライブ」を聞いたことがあってもよく知らないという方も多いので、ビジュアルや音楽をリアルの場で体験していただき興味を持つきっかけになったらと思います。実際、等身大フィギュアからフワモコさんについてご質問いただくなど、反応はとても良いです。」

●VTuberの魅力・強みについて

「二次元であってくれる安心感と、リアルタイムで自分たちの世界と完全リンクして進行していくどこまでも現実的な物語性の両立という部分が魅力だと思います。あと今のネットのなかで唯一本当に居場所として家みたいな安心感を作れているのもVTuberだけかなと思っています。VTuberだけの持つ唯一無二の価値ですよね。」

デザインココ ライセンスご担当者より

●コラボに期待する効果や、POP UP後の反応

「AXGRITは、オリジナルの衣装や武装を展開していく新たなブランドとして立ち上がりました。そのスタートにあたり、Adventのメンバーはそれぞれが独自の世界観や背景を持ち、AXGRITが掲げるコンセプトと非常に高い親和性があると感じたことから、ぜひご一緒したいという想いで今回起用させていただきました。

オリジナルブランドということで、当初は受け入れていただけるか不安もありましたが、X(旧Twitter)や店頭での反応は非常に好意的なものばかりで、大変嬉しく感じております。一般のお客様のほか、すでに何人かのイラストレーター様がファンアートを投稿してくださっており、ブランドの立ち上がりとしては、非常に良い反響をいただけていると実感しております。

今回の企画では、ファンの皆様はもちろん、初めてホロライブに触れる方にもワクワクしていただけるよう、こだわった空間演出にしていただきました。今後とも、皆様にお楽しみいただける企画を目指してまいりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。」

●VTuberの魅力・強みについて

「通常のアニメやゲームにも、非常に魅力的で“推し”たくなるキャラクターはたくさん存在します。しかし、そうしたキャラクターとリアルタイムでコミュニケーションを取ることはできません。一方でVTuberは、タレント・キャラクターとしてのビジュアル的な魅力に加え、配信活動を通じてリアルタイムでファンとつながり、日々その物語が更新されていく点において、他のIPにはない特別な魅力と強みがあると感じています。

「生きた存在感」こそが、VTuberならではの大きな魅力であり、他に代えがたい強みだと考えております。」

POP UP SHOPは5月29日(木)まで開催予定。ぜひ、足を運んでみてください。

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